この記事は、英語が苦手な高校生に向けて、大学生からのアドバイスをまとめたものです。
特に、
- 定期テストでは点がとれるけど模試では…
- 模試の英語長文が暗号にしか見えない
- 模試の英語偏差値60なんて神の領域だ!
っていう人に見ていただきたいです。
これ全部、僕が実際に思ってたことです!
『英語を得意科目にする方法』をアドバイスすることはできませんが、
英語なんて無理、才能ないし。
できるようにはなりたいけど、もう諦めかけてる
っていう人が、
こんな感覚をもてるようになるためのアドバイスなら僕にもできます。
僕自身、高校生のときは英語がなかなか伸びず、ずいぶん苦しんだ経験があります。
それでも自分なりに勉強の仕方を模索し、最終的に全統模試で偏差値70台までもっていくことができました。
かつての僕と同じように苦しんでいる高校生を救いたい!
そんな思いから書いたアドバイスです。
ぜひ参考にしてみてください!
ではさっそく!
その1 やっぱり基礎がイチバン大事!
当たり前にことを言ってごめんなさい。
でも本当のことです。
例えば今の時点で、
そういった人は、中学校3年間の内容からやりなおす必要があると思います。
ビリギャルでおなじみのさやかさんも唱えてた、I my me mineとかですね。
中学校の基礎知識があるかないかでは、成績の伸びるスピードがが全く違います。
また、中学の基礎知識がないと、難しい応用ができなくなります。
大学受験の英語は思った以上にレベルが高いです。
でも安心してください。
逆に言えば、基礎をある程度身に着ければ、成績を一気に上げる準備は整ったということです。
その2 文法もやっぱり必要不可欠!
はい来ました!文法!!
みなさんが嫌いなのは分かってます。。(笑)
でも聞いてください!!
「文法」のイメージを変えよう
文法......。
受験英語が嫌いな理由ベスト3に余裕でランクインしてくるやつですね!
分かります。僕も大嫌いでした。
もう”ブンポウ”っていう響きが嫌だった。 笑
でもね...
やっぱり大切すぎるんですわ...文法っていうのは...。
まず分かってほしい。
言語を学ぶための第一歩は、その言語のルールを知ることだということ。
ルールを知らなければ、いくら英語を読み聞き勉強したと思ってても無駄になってしまいます。
文法を学ばずに英語を勉強するのは
みたいなものです。
めっちゃ効率悪い!!
実はこの例がけっこう面白いのです。
例えばジグソーパズルは、完成図を見なくてもできるっちゃできますよね。
でも完成図を見てやったときと見ずにやったとき、完成までにかかる時間はどれくらい違いますか?
圧・倒・的!に完成図を見た方が早く終わるはずです。
この感覚が英語にも共通してるんです。
どういうことかと言うと、この「完成図」が、英語でいうところの「文法」と同じなのです。
文法を学ぶのも学ばないのも自由。
でもやるかやらないかでは、成績が伸びるまでのスピードが全然違う。
この考え方だけでも理解してもらえたら十分です!
そもそも、文法が苦手だ!っていう高校生の多くは、つまらないくせに難しい文法問題のせいで「文法」というイメージが最悪のものになっていると思います。
だから今の説明を読んだみなさんには、
- 文法=文法問題
ではなく、
- 文法=英語の設計図、文章を読みやすくする道具
こんなイメージにぜひ変えていってほしいです。
文法は3つだけでなんとかなる
さきほどまでは、文法の大切さについてお伝えしました。
だから文法を死ぬ気で勉強しましょう。。。
ということを言いたいわけじゃない!
僕が最低限勉強してほしいのは、
・文型(文の設計図)
・時制
・wh修飾
この3つだけです!!
※あとは必要に応じて、ぼちぼちやってみてください。
簡単に説明していきます。
①文型
さっき、文法は英語の設計図だって言いましたけど、これがまさに当てはまります。
SVOとか聞いたことありますよね...。そういうやつのことです。
(文法アレルギーの人、ごめんなさい。)
この勉強なしに英語を勉強するのは考えられないです、個人的に。
僕は文型を学んでから、英語の見方がガラッと変わりました。
成績が上がりだしたのもこれを学んでからですね。
簡単に言えば、
「文型=英文のパターン・骨格 」
です。
1つの骨格があって、その骨格に沿って単語を並べれば、だいたいのイメージ・意味が決まってきます。
なぜかって。英語は、単語の順番や並べ方で意味を伝える言語だからです。
うまく説明できないんで、とりあえず1つ勉強してみますか?
文型はおおまかに5パターンしかないので、5分の1がここで終わりますよ!
今回紹介する設計図は、[S+V]型です。 (第一文型とか言ったりします)
これらの意味を[SV]という設計図に当てはめてみます。
これだけですよね!
この設計図が頭に入ったら、あとはSとVにお好きな単語を当てはめるだけ。
例えば、
・I walk. 「私は歩く」
・I swim . 「私は泳ぐ」
・The sun rises. 「日が昇る」
・I stand on the rock. 「私は岩の上に立つ」
ではここで質問!
上の4つの例文を見て、何か気づいたことはありますか??
V(動詞)の意味に注目
あ~!ってなります?(笑)
実はV(動詞)には「自動詞」と「他動詞」という2つの種類があるんですが、
SV型のV(動詞)には、
・「自動詞」しか当てはめることができない!
というルールがあるんです。
自動詞っていうのは、自分で動く動詞。
めっちゃアバウトに言うと、
日本語に訳したとき、「~を」にあたるものが必要なくても意味が成立しちゃう動詞
のことです。
(他のものに影響を与えない動詞とも言います。)
歩く / 泳ぐ / 昇ってくる / 立つ....
全部これだけで意味は分かるし、「~を立つ」なんて言ったらおかしい。
それに、全部自分ひとりが動いているだけで、他の何も動かしたり影響を与えたりしない。
じゃあこれはどうでしょうか。
Q.次の文のV(動詞)は、自動詞?自動詞ではない?
I swim in the river.「私は川を泳ぐ。」
「~を泳ぐ」.....
「~を」って言ってるからこれは自動詞じゃない!!
そんな風に考えた人はいませんか?
ブッブーーです。
自動詞ってどんなやつだっけ?って思い出しながら考えてみましょう。
I swim in the river.「私は川を泳ぐ」
確かに、「~を」って言ってます。
でも、「泳ぐ」っていう行為自体はひとりでできるし、その動きは頭の中で想像できるんじゃないですか?
つまり、この文の動詞「swim」自体は、それだけで意味が成立しているってことです。
それだけで意味が完結する動詞っていうのは少し分かりにくいかもしれないですね。
じゃあ逆に「それだけで意味が通らない動詞」とは何かを考えてみましょう。
例えば、「食べる・知る・たたく」とかですね。
それぞれ[SV]に当てはめてみましょう。
・私は+食べる。→ 何を!!!
・私は+知る。→ 何を!!!!
・私は+たたく。→ だから何を!!!!!!笑
Vだけじゃ意味が通じず、「~を」にあたるモノがないと動作が成り立ちません。
(ちなみにこれが”他動詞”です)
質問に戻りましょう。
「~を泳ぐ」っていっても「川の中」を泳ぐだけであって、川そのものを何かするわけではない。
「川を」っていうのは、ただの補足説明なんですね!
別に「海を」「プールを」「温泉を」とか場所を変えてみても、「泳ぐ」っていう行為自体はそれだけでイメージできるし、影響を受けない。
つまり正解は「swimは自動詞」でした!
...ということで、これが文型のひとつ[SV型]と、それ限定で使えるV:自動詞の説明でした!
なんとなくは分かってもらえましたか?
これが理解できたら、文型の勉強の1/5は終了です!
残りの4つにも必ずVが出てくるけど、どれも「他動詞」っていう種類の動詞なので、
SV型はちょっと特別なんですよね。
続きはぜひ!自分でやってみてください!
②時制
まだまだ文法の2番目ですよ!
時制は結構有名だから聞いたことがある言葉かも。
現在形、過去形、過去完了形とか、時を表す表現のことですね。
今読んでる文章の出来事が現在なのか過去なのか未来なのか...。
これは結構重要だったりします。
いつのことを言ってるのかが分からなかったら、物語なんてわけわかめですよね。
特に「完了形」とかが良い例なんですけど、現在完了形、過去完了形、過去完了進行形、、、みたいに混乱しそうな名前ばっかなんですよね。
だから、そんな用語は覚える必要ない!!
言えなくて先生に怒られても、知るかそんなもん!でいいです。
でも、それぞれのイメージだけはしっかり覚えてください。
それぞれの形の意味とかイメージを、X軸みたいな時間軸を書いて説明できるようになれば十分です!
過去は今より左の一点、みたいに。
③wh修飾
wh修飾とは、簡単に言えば文章にどんどん説明を加えていく方法のことです。
「関係代名詞」とか聞いたことありますか?そういうやつです。
whichとかwhoとかのwhね。
まず英語の文章っていうのは、言いたいことを言ってから細かい説明は後ろにどんどん加えていくっていう傾向があります。
みなさんも中学校の時、英文を日本語に訳してて気持ち悪いなって思ったことありませんか?
・私は、あげた、くまのぬいぐるみを、マイクに、それは、わたしが、買った、ディズニーランドで、先週 ....
ロボットかっ!っていうね。笑
これを見ると、まず「ぬいぐるみをあげた」ってことだけ言っといて、あとの説明は後ろにどんどん追加してますよね。
wh修飾は、どこを説明してるのかをはっきりさせるために使う目印のようなものです。
上の日本語訳だと、「それは」にあたります。
なぜ関係代名詞とかが大切なのか。
それは、めっちゃ文中に出てくるからです!
説明をうしろに加えていくのが英語の特徴だって言いましたよね。
だから、どうしても使う場面が多いんです。
以上が文法の説明になります!
たった3項目だけでいい!って言っても、やっぱり重いですよね。
文法は特に!ですが、どうしても行きづまってしまった場合は、友達でも先生でも、すぐに誰かに教えてもらうようにしてください。
最初のイメージをつかむためには、どうしても自分ひとりでは限界がある場合が多いです。
その3 やればできる!!
そんなの分かってるよ!!っていう人もいると思いますが、
英語は、やれば誰だって人並みにできるようになります!
英語ができないネイティブはいません。
じゃあ英語ができる人とできない人の違いってなんだろうか。
それは経験の差だと思うんです。
どれだけ英語に触れて、自分の頭でイメージを固めたか、という。
だからやっぱり、どれだけ英語の勉強をしたかっていうのが将来的に大きな差になるんです。
でも、ただひたすらに!っていうのはNGですよ。
土台がしっかりしていない家は、どれだけ高くしてもすぐに崩壊します。
英語が苦手な人がどんどん成績を上げていくプロセスっていうのは、
基礎(最低限の文法&最低限の単語)を理解する→ひたすら経験値を積む
これだけだと思います。
経験値を積むっていうのは、文章をどんどん読んだり書いたり聞いたり話したりして、知識を増やしていくことです。
だから経験値を増やすためには、単語を覚えるっていうのも当然大事になってくるでしょう。
単語が増えれば増えるほど、見える世界は広がっていきます。
単語を覚えるって言っても、単語帳とかで覚えるのが苦痛!というなら、
知らない単語が少ない、理解しやすいレベルの文章から始めて、読みながら新しい単語を少しずつ拾っていけばいいと思います。
(例えば小さいころ、こんな経験ありませんでしたか?
テレビで知らない言葉が出てきて、これ何?って家族に聞く→こういう意味なんだよ!って教わって、あぁそうなのか!って思う
それからまたその言葉にどこかで遭遇して、あぁこうやって使うんだな!って理解する⇨完全にその言葉を覚える。っていう)
経験値を積むための教材は、「やさしめから」っていうのが結構ポイントです。
難しいのにチャレンジしても、続かなくて放り投げちゃうのがオチです。
僕のおすすめの勉強法は断然音読ですけど、自分なりに身に着けて良いな!と思った方法で、少しずつ経験値を増やしていけばいいと思います!
やったもん勝ちですよ!
おわりに
ここまでちゃんと読んでくれた人!本当にお疲れ様!
「3つだけ」と言っても、やっぱりけっこうなバリュームがありましたよね。笑
でも、これだけ押さえれば苦手を克服できる!という情報があれば、「英語って無理ゲーじゃないかも!」と思えてくるのではないでしょうか。
意外といけるかも!!と思えるだけでも、もう克服への大きな一歩を踏み出せていると思います。
僕も結果が出てくるまでは、何をしたらいいのかが分からなくてひたすら苦しかったですからね。
英語はやった分だけ伸びます。今苦手だから無理...なんて、関係ありません。
この機会に苦手を克服して、ついでに得意教科にしてしまいましょう!
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