2020年9月にITパスポート試験を受けてきました。
正直全く自信はありませんでしたが、勉強期間実質1ヶ月、76%得点で合格できました。(アイキャッチ画像が試験結果です)
IT知識ゼロの僕でも独学で取得できたので、具体的な方法などを紹介しようと思います。
同じような境遇の人の役に立てたらうれしいです。
おおまかに、①受験の経緯 ②実際にやったこと ③おすすめの学習法 ④試験当日のこと という流れで書いてます。
受験時のスペック
僕は非情報系の理系に通う大学生です。
ITの知識はたぶん世の中の大学生と同じくらいで、ちょっとMOSの勉強をしたくらい(結局受けなかった)です。
まあ簡単に言えば知識ゼロですね。
理系とは言ってますが、ITパスを受けているあたりから分かる通り、理系は自分には場違いだったなーと思ってるレベルの文系寄りの頭です。
受験のきっかけ
みなさんもご存じの通り、2020年の春はバリバリの自粛期間でした。僕の大学も1ヶ月延期になりました。
家での時間が増えたということで、じっくりとこれからについて考えてみました。
就活まであと少しだけど、研究職には就きたくない。
情報系にすごく興味がある。
でも自分には何もない。何か少しでも証明できるものがあれば...。
そんなことを考えながらネットでいろいろと調べていると、IT系の資格としてITパスポートと基本情報技術者試験が良さげだという情報をゲットします。
でも基本情報はちょっとハードルが高そうだし、まずはITパスからやるか!
そんな経緯で受験を決めました。
実際にやったこと
ここからは僕が実際にやったことを具体的に紹介していきます。
使った教材
①キタミ式イラストIT塾 ITパスポート(インプット用)
とにかく軽やかにひと通りの学習ができます。
勉強したくないなーという気分でも、勉強してる感0で楽しく学べると思います。
②ITパスポートドットコム:過去問道場(インプット・アウトプット用)
言わずと知れた過去問演習のサイトです。分野別、年度別に選択でき、復習機能もあるなど、無料webサイトとは思えないクオリティです。
すでにネットで勉強法を調べている方は、もう見飽きた組み合わせかもしれません。笑
僕も受験する前は何度も見ました。
でも本当にこの2つで合格してしまいました。これだけで十分いけます。
勉強方法
おおまかな流れとしては、
①キタミイラスト塾を読んでインプット→②過去問道場で演習(最新の6回分)
これだけです。
勉強法だけを知りたい方は、これでもう十分です。
一応流れを紹介します。
- 2020年3~8月キタミITイラスト塾を2回通読。
今書いてて気づきました。約5か月もインプットをしてたのか!!
でも安心してください。合計時間はたったの19hです。
具体的には、
- 順番に読み進める
- 複雑なところはノートにまとめながら整理(ネットワークとか)
- セクション末の問題は一応解く
こんな感じです。
学校が始まってしまったこともあってまとまった時間が取れず、勉強時間のわりにめちゃくちゃ長引かせてしまいました。。
コツコツやれない人間はこうなるね!!
- 2020年9月試験一週間前に過去問を始める
結局あまり勉強できないまま月日だけが過ぎていき、過去問に取り掛かったのは本番の1週間前という事態に!!
あまり古いのをやってもなーと思い、とりあえず直近6回分(3年分)の過去問を解きました。
具体的には、3つの分野ごとに3年分ずつ解きました。
例えば、範囲をストラテジのみにして、3年分を一気に解く、みたいな。
復習したかったのですが、結局時間がなくなり、ストラテジの不正解問題を1年分ほど復習できたくらいです。
勉強時間:19 h
まとめてみると、
- インプット(キタミITイラスト塾×2):19 h
- 過去問 ( 直近3年分×1 ):19 h
合計:38 h
でした。
1日1時間やったとしたら、1ヶ月で達成できます。
「知識0の人が合格するには100時間の学習が必要」なんて説明しているサイトがあったので正直玉砕覚悟で試験に臨んだのですが、危なげなく合格できました。
まあひとつの目安だったってことですね。
こうすればよかった...
今だから思う「こうしとけばもっと良かったのに...」と思う点をいくつかまとめておきます。
①過去問をもっと重視すればよかった
勉強全般において、過去問を軽視しすぎました。
・同じ問題なんて出ないでしょ?という考え
・試験情報のサイト「最近の試験は、過去問よりも知識のインプットが大切」
こんな情報を信じてしまったからです。
でも実際に過去問を分野ごとにまとめて解くと分かるのですが、「ここ絶対聞いてくるな」とか「ここ全然出さないやん」という知識があることに気づきます。
過去問をやっておけば確実に抑えるべきポイントが分かるんです。
さらに実際、本番でも過去問そっくりの問題が数問出ました。
正直19時間もインプットに割かなくてもよかったかなーと思ってます。
そもそもの勉強時間が少ないのでこれくらいは読んで当然だとは思うのですが、学習内容に対しての試験に出る内容が少なすぎてコスパが悪い気がしました。
インプットの1周目は全ての語句を頭に入れるつもりで読んでましたからねー...。
過去問は絶対に軽視すべきではないし、むしろ過去問ベースの勉強でもいいくらいです。
ご紹介した過去問道場さんは本当に神すぎるので、存分に活用するといいと思います。
②略語を確実に覚えればよかった
テキストを勉強してると分かるんですけど、やたらと英語の略が出てきます。
HTTP、DBMS、DHCPとかね。
これを覚えろ!と言われるとめちゃくちゃ難しそうに思えるんですが、何の略かがカッコ書きで書いてあれば、だいたいの意味は推測できますよね。少なくともジャンルくらいは。
だから多分書いてあるやろ!と、普通に軽視してました。(アホ)
で過去問をやってみるとですね、略語オンリーのオンパレードなわけですよ。
もうDAIGOもおののくレベルで。
本番でも出まくりました。
覚えてなかったら即終了です。
問題の中には略語の意味を覚えていれば即答できるものや、意味を覚えている前提でその先を聞いてくるようなものもあります。
僕は4,5日では到底間に合わなかったので、これはコツコツやってしっかり覚えておけば、本番がだいぶラクになると思います。
何の略なのかを意識すると覚えやすいです。
③最近の動向について知っておけばよかった
機械学習だとか最新システムだとか、新しい話題についての問題がけっこうな数出てました。
つまりテキストには載っていないような内容です。
これは直前に調べておけばよかったなーと。
やらなくても受かるには受かりますが、知っておくとより合格しやすくなると思います。
追記:
こんな情報がITパスポート試験ドットコムにありました。
出題は100問ですが、総合評価の対象はそのうち92問で、残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます。
この可能性もありますね...試験前に知りたかった...。
④ちゃっちゃと申し込みをすればよかった
よく比較される基本情報技術者試験は、年に2回しか試験がありません。逃したりしたら終了です。
しかしITパスポートはCBT方式で受けることができ、比較的都会なら毎週試験を開催しています。
いつでも申し込めて便利!!と思う反面、「いつでも遅らせることができる」「いつでも受けれるならいつかでいいや」という悪い方向へも簡単に行けてしまいます。
白状すると、僕は最初に申し込んだ日程を1か月延期しました。。。
「今の知識量じゃあ絶対合格できないし、やめておこう」と延期をしたのですが、今思えばラストスパートをかければ普通に受かってたかも。
ITパスを受けよう!と思い立ったのなら、もうさっそく申し込んでしまいましょう。
まとまった時間がとれるなら2週間、少しずつでもコツコツやれば1ヶ月、追い詰められたとしても1週間本気で勉強すれば受かります!
意外と陥りやすい部分なので、ご注意を。。
試験中に感じたこと
全然わからん....
まあこの付け焼刃戦法なので当たり前っちゃ当たり前ですが、それにしても「何言ってんの?」という問題が多すぎました。
先ほど言った「最近の動向」に沿った内容の可能性もありますが、少なくともテキストや過去問直近3年分でも見たことないなーという語句がバンバン出てきました。
第1問目から知らない単語が出題され、それからも大量にあったので、正直推測で解いた問題がけっこうあります。
でも知ってる知識から消去していくと残った単語がそれしかなかったというパターンもいくつかあったので、そういう意図なのでしょうか。
思ったより時間はある
問題数100問に対し120分となると、1問あたりにかけられる時間は1分ほどです。
受験前は「もしかしたら解ききれないんじゃないか」とまで心配していました。
でも実際に試験を解いてみると、意外に時間はあるなーと感じました。
僕は本番に弱いタイプで、知っている問題から解かないとパニックになってしまいます。
なので、「計算問題、分からない問題」はすべてすっ飛ばして解きました。
そのあとにじっくり計算問題を解き、分からない問題を推測でじっくり解きました。(CBT方式の試験では、チェックを付けた問題を保留し、あとで戻るということが可能です)
それでも時間は余りました。
理由としては、語句の意味が分かれば瞬殺できるものが数問あるのと、分からないものはいくら考えても分からない(笑)ことが挙げられます。
時間については、心配することはないと思います。
国語の試験か?
試験中に思ったのは、「勉強した内容全然でてこないやん!」でした。
知識を使って解くというよりは、「そのワードに適した内容を選ぶ」というものがけっこう多かったような...。
ぶっちゃけると「この用語の意味はやんわりとしか分からないけど、この場面にはこの内容が近いかな?」という流れで選んだものがいくつかありました。
どちらかと言えば国語力を問うものが多いように感じて複雑でしたが、これは過去問をじっくり論理的に考えながら解いていく方法が効果的かもしれません。
ITパスポートをとってみて
ITパスポートに合格して思うこと、
単純にやってよかったなーと思いました。
確かに、ITパスポート取得で得られるものはごくわずかだと思います。
調べてみると、「何の役にも立たない」「だれでもすぐに受かる」のように非難されがちな資格であることは事実です。
でも僕は、①ITに対する苦手意識を克服すること ②IT就職に向けた自信をつけること これらを目標に受けることを決めました。
そして合格した今、ちょっとした自信になりました。
また、今まで知らないまま来てしまった「OSって何?」「USBって何の略?」「ハードディスクって何?」のような疑問をざっくりとでも解消できたのはとても気持ちがよく、これだけでも勉強する価値はあったなーと思えるものでした。
「ITパスポート」の名の通りの役割はちゃんと果たしてくれました。
この記事に来ていただいたということは、多少なりともITパスに興味がある方なのだと思います。
ぜひ合格に向けて頑張ってください!!!
コメント